さて今日で3回目。今日は5枚選びましたが特に選んだものに繋がりはありません。それでは早速紹介していきたいと思います。
①泰安洋行/細野晴臣(1976)
これ名盤なんですが、結構聴く人の音楽的経験値によって聴こえる音違うと思うんですよ。あんまり音楽聴いてなくて初めて聴いて名盤って言える人はよっぽどの感性を持っているかただ言ってるかのどっちかだと思う。サウンド的には様々な音のごった煮といった感じなんだけどきっちりとまとまっている。前述の通りこの1枚は音楽の経験値が試される1枚でいわば音楽経験値のリトマス紙みたいなもので聴くたびに発見があります。正直、僕も初めて聴いた時は名盤なんだろうけどいまいち分からないなといった印象でしたが色々と音楽を聴いていくうちにこの一枚を理解できるようになりました。しょっちゅう聴く1枚ではないけど定期的に引っ張り出して聴いて再確認しています。
②THE Ecstatic/Mos Def((2009)
現在Yasiin Beyとして活動しているMos DefがMos Def名義で最後にリリースしたアルバムです。J Dilla、Madlib、The Neptunes、Oh No、Georgia Ann Muldraw等がプロデュースで参加しています。実は僕が積極的にHIPHOPのレコードや音源を聴くようになったのはMadibとMos Defがきっかけなんです(それまでも何十枚とHIPHOPは聴いていたけど)。トラックもいいですがMos Defのラップもカッコよくて最高です。別に悪いことしてなくてもタトゥー入ってなくても奇抜なヘアスタイルしたり元ギャングでもなくてもラップしていいしラップする権利あるんですよ。その点、Mos Defはなんか知性と信念があるように感じるんですよね。発売から10年近く経っていますが今でもよく聴く1枚です。
③GIRL/オカモトコウキ(2019)
オカモトコウキのソロアルバム。作詞・作曲そして全ての楽器を演奏して作ったそうです。シングル盤の評判が良かったので試しにシングル盤を手にして聴いてみたら良かったのでアルバムも手に入れて聴いてみました。聴いた第一印象は優しいボーカルとウェルメイドな音作りと曲もいい。60〜70年代の感覚もするんだけどきちんと現代の音像にアップデートされている。あと、彼がギタリストだから当然ですがギターの音が気持ちいいです。全体的にポップな感じがしますが実は結構凝った音作りをしていてマニアックです。マスタリングがいい仕事しているなあと思い調べてみたらABEDON(ユニコーン)でした。
④Studio One:Lovers Rock/Various Artists
レゲエの名門スタジオ・ワンに残された珠玉のラバーズ・ロックをイギリスのレコード店SOUL JAZZがコンパイルした1枚。CARLTON AND THE SHOES「LET ME LOVE YOU」の貴重なディスコ・ミックス・バージョンも収録されています。不思議なことに僕が変わっているのか分かりませんが、冬になるとレゲエやラバーズロックを聴きたくなります。ダブも聴くの冬場だな。おすすめの1枚です。
⑤アンテナ/くるり(2004)
2004年にリリースされたくるりのアルバム。思い入れが強いアルバムなので少々長くなりますがどうかご勘弁下さい。ロックバンドとしてのくるりの頂点だと思う1枚。当時のインタビューでは、LED ZEPPELIN、THE BAND、CSN&Yといった名前が頻繁に登場し、録音はアナログ録音による一発録りであったと思う。アメリカ人ドラマー、クリストファー・マグワイアが正式に加入しバンドは絶頂期だったと思う(正確に言うとアルバム全曲で叩いているわけではない)。このアルバムは何回聴いたか分からない。異論は認めるがこのアルバムはソングライティングは岸田だが曲としてパワーアップさせダイナミズムを加えたのは、ギタリストの大村とドラマーのクリストファーであることは間違いない。ボンゾタイプのクリストファーのドラミングは独特で大村の弾くソロはロックそのものであった。曲についても述べたいがロックンロールは決して男女の恋愛を歌った歌ではない。僕とロックンロールに対する愛を歌っているのだ。黒い扉。こんな音が曲が奏でられた同時代のバンドはいただろうか。個人的なことで申し訳ないが僕はこの曲を何度もコピーした。次にHow To Go。シングル盤ではドラムパートが打ち込みであったがアルバムではクリストファーのドラムになりその他の楽器も録りなおしされている。歌詞も簡易ではあるが意味深い。ロックや音楽に対する夢や憧れと同時に儚さを歌っている。事実、このアルバム1枚を最後にクリストファーは脱退をし、その数年後には大村もバンドを去っている。ロックとはバンドとはそういうものなのだ。儚い。脆い。だが進むしかない。進んだ先には何があるか分からない。だが進むのだ。Here we go,Rock'n Roll!
結局は毎日更新してますね。読んでくださった方はありがとうございます。くるりについては熱が入りすぎました。次の更新ではジャズを3枚取り上げようと思うのでお楽しみに。
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