BGMづくり

僕の通っている病院のデイケア施設では毎年秋から冬にかけて病院祭を行っています。喫茶店やフリーマーケットなどが開かれるんですが当然そこではBGMを流すことになっています。

先週の月曜日くらいにBGMの制作を依頼され作業を開始しました。実を言うと昨年僕は実行委員長をやったのでポスターからBGMまでアート・ミュージックディレクションを全て自分で行っていました。結構自由にやらせてもらっていたので今回も簡単に事が進むかなと思って制作し始めたんです。作業はサクサク進行して依頼された次の日くらいには完成しました。しかしここからが大変だった。去年は会場全体を盛り上げるためのBGMだったのが担当者から喫茶で流しても差し障りのないような音源にして欲しいとの依頼が突然あったのです。当然一から音源をセレクトし直し曲順も考え直さなくてはなりません。なんとか作り直し安堵していたのですが今度は午前と午後に分けて流すBGMのうち一つは邦楽がいいとの声が上がりました。正直困ったんです。僕は洋楽リスナーで普段あまり邦楽を聞かないから。で、再び作業に取り掛かったんですが作り手のエゴというか自分のプライドとしてオリコンチャートなどに入ってくるいわゆるJポップやビッグヒットは一切使わない事にしました。時代に寄り添うのではなくいい曲をセレクトしようとの思いでセレクトし曲順を考えなんとか完成させました。しかし、ここでまたトラブルの発生です。音源の尺をプログラムに合わせてとの依頼。尺を考えずに制作した自分もいけないのですが正直制作過程でこれが一番苦労しました。長尺で作っていたので時間を短くしなきゃいけないんです。足すのは簡単だけど削るのは本当に難しい。流れを考えてセレクトし曲順を決めて作るから、1曲抜くだけでも全体のバランスが崩れちゃう。結局邦楽の音源は最初から作り直しました。もう一枚の音源は60~70年代のボサノバで作っていたのですがこちらはなんとか尺に収まっていたので大丈夫でした。

で最後は病院という公共の場で流すので、歌詞等に不適切な表現がないかチェックしリスニングし今日完成を迎えました。


今回BGM音源制作をして思った事は、音源の場合は現場の状況が分からないことを前提で制作しなければならないので当日の会場の雰囲気や環境そして人を自分なりに想定して作らなければならない難しさ。ちょっとだけDJやってた事もあったけどフロアの盛り上がりに合わせて現場で選曲すればよかったけど、今回のように事前に音源制作の場合、特に病院祭という事もあり色々な人が来るので選曲が難しかった。


過去にもBGM制作の依頼・制作はしていた事あったけど今回の音源作りが一番難しかった。


ここ1週間ひたすら同じ音源ばっか聴いてたので、今夜は久しぶりにビートルズでも聴こう。

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