2019TOP20
1.VampireWeekend/Father of the Bride
2.Joe Armon Jones/TurnToClear View
3.Ezra Collective/You Can'tSteal MyJoy
4.Calexico&Iron&Wine/Years to Burn
5.ThomYork/ANIMA
6.NubiyanTwist/Jungle Run
7.BATTLES/Juice B Crypts
8.BonIveri,i
9.Snail Mai/lHabit
10.FKA twigs/MAGDALENE
11.Nerija/Blume
12.Moonchild/Little Ghost
13.Solange/When I Get Home
14.Alfa Mist/Structuralism
15.MICHAEL KIWANUKA/KIWANUKA
16.Devendra Banhart/Ma
17.Suchmos/THE ANYMAL
18.Vetiver/Up On High
19.Flying Lotus/Flamagra
20.Panda Bear/Buoys
TwitterとInstagramにて自分が選ぶ2019年のトップ20を紹介させていただきました。今回は年間トップ20の解説や今年の僕の音楽生活を振り返ってみたいと思います。最初はトップ10を発表すると言っていたのですが今年手に入れた音源が多すぎて急遽20枚に増やしました。と言うか個人的に良い音源が多かった。Apple Musicのおかげで大量の音源を簡単に手に入れられることも大きかったと思います。あと昨年は新譜をほとんど聴かなかったので意識的に今年は新譜を手に入れるようにしていました。選考にあたって苦労したのが20枚に絞ることでした。まず前提として旧譜も手に入れて新譜も手に入れてとなると僕の場合年間で300枚近く手元に音源を集めたことになり、そこから新譜を100〜150枚選んでさらに20枚を選ぶという作業をしました。ただ、不思議なことに20枚を選んでからの順位づけはスムーズにいきました。
ランキングを見て少し話しましょう。
1年を通して聴いていたのはブルックリン周辺のインディーロックとUKジャズ、中期〜後期ビートルズと60〜70年代のフリージャズ、ワープから出ていたアーティストの旧譜、UKダブステップの旧譜、アメリカのオルタナティブフォークでした。ランキングを見てお分かりの方もいるかもしれませんがヒップホップの作品が一枚もありません。別にヒップホップが嫌いになったのではありません。ヒップホップの作品も何枚も手に入れて聴いていました。最近のヒップホップのビートに飽きてしまったのです。あとこれは個人的意見ですが質より量といった感じが否めなくて興味が薄れてしまったのです。ヒップホップの旧譜はたくさん聴いていました。
ブルックリン周辺のバンドは曲の構成もさることながビートも面白いものが多くよく聴きました。Battlesもメンバーが脱退し心配していたのですが全然そんなことはなく良作でした。Vampire Weekendに関してはもともと好きなバンドということもありますが、聴いてすぐに今年の1位にしようと思っていました。アメリカのオルタナティブフォークは以前より聴いていましたが自分の中でリヴァイバルして沢山聴きました。Bon IverはJames Blakeと共作したりシーンの垣根は薄れているのかなと思います。Devendra Banhartも作品を出すごとにいい感じになっているのでこれからも楽しみです。
話はUKジャズに変わりますが、本当にこのシーンは面白いです。たくさんのいいバンド・ミュージシャンがいます。イギリスが多民族・移民国家ということもあり色んな要素が混じった音とアフリカ等から影響を受けたビートが融合されとてもかっこいいジャズを聴かせてくれます。なんと表現したらいいか分からないけどとても粘っこい熱い感じと同時にクールさもある。これはアメリカのジャズミュージシャンでは出せない音。現在のアメリカとUKのジャズがどうして違うのか説明したいところですが長くなるのでまたの機会に話したいと思います。UKジャズに興味を持たれた方には『We Out Here』というオムニバスが出ているのでぜひ聴いてみて下さい。
次にエレクトロニックですが、今年はワープの旧作やUKのダブステップを聴き直していたりしたので新譜はあまり手に入れませんでした。このランキングでエレクトロニックいうとThom YorkとFlying Lotusでしょうか。実はここ1年普通の四つ打ちが苦手というか面白くなくなってしまって(所謂ただの8ビートや16ビート)ちょっとエレクトロシーンからは遠ざかっていたのですがこの2人の作品は素晴らしかったです。再三この記事内で出てくる言葉ですが、ビートの組み立てが素晴らしかった。自論ですがビートがしっかりしていれば上物なんて最小限でもいいんですよね。
女性アーティストに話を移しますがSnail Mailはオルタナ好きには堪らないギターサウンドと憂いを帯びたヴォーカルと曲で魅了してくれました。FKA twigsは実はもっと上位にしたかったんですが上位が動かせないくらい固まっていたので10位でしたが、自分の中ではかなり高評価なアーティストです。Solangeも同様にもっと上位でもよかったのですが動かせなかった。色々な音源を聴いているとこのランキングには載ってきませんが才能のある沢山の女性アーティストが出てきていて頼もしい限りです。
邦楽ですが、今年はSuchmosだけです。邦楽もなるべく手に入れて聴くようにしましたがこのような結果になりました。もう10枚選んで良いとのことであれば邦楽もあと数枚入ったかもしれませんが。Suchmosに関して一つ言いたいことがあるのですが、音楽系のブログでよくシティーポップと紹介されていることが多いのですが、それは間違いで僕から言わせもらえればアシッドジャズ経由のロックバンドだと思うのです。実は正直なところ今までSuchmosに興味がなくて新譜に合わせて過去作も手に入れて聴いたらアシッドジャズというかジャミロクワイのロックヴァージョンみたいだった。新譜は全然違うベクトルでしたが。
最後に今年の音楽生活を振り返ってみると、新旧ジャンル問わずに本当に沢山の音楽に出会って聴いたんだなって思います。素晴らしい作品に沢山出会えたしその反面ハズレの音源もあった。よく驚かれるんですが、僕は試聴はしないんです。聴く時の面白さが半減しちゃうような気がして。だからハズレの音源を引くことも多い。でも、その何も情報が全くない状態で初めて聴いた時の感覚がたまらないんです。
今後の音楽を聴く際のキーワードとしたらこの記事でも何度も出てきましたが、『ビート』です。
これは鳴っている状態もそうだし鳴ってない時も重要だと思います。
去年はメロディで聴いていたからその反動かもしれないけど。
あまり楽曲やアルバムの解説はできませんでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
THE WORLD IS MINE
日々のあれこれ Deliver fashion, music and culture
0コメント