昨日は目覚めてから聴いた3枚を紹介しましたが、今日は特にテーマも考えず思いついた音源を4枚セレクトしました。
①Love What Survives/Mount Kimbie(2017)
2017年にリリースされたMount Kimbieの3枚目のアルバム。ポスト・ダブステップの重要アクトと知られていますが、今作ではポスト・ダブステップ的な音を超えて異次元の音を作っています。かなりパンキッシュなエレクトロミュージックを聴かせてくれます。調べた限りではアルバムは主にコルグ社MS-20とデルタといった2台の古いシンセサイザーを用いて制作されたようです。このアルバムがリリースされる前からDJセットを調べて聴く限り何となくアルバムの方向性は予見できていたのですが想像を超えていました。James Blakeもそうですがポスト・ダブステップと呼ばれていたアーティストの多くがネクストレベルの音作りをしていることを考えればポスト・ダブステップという定義はもう古いのかもしれませんね。
②French Kiwi Juice/FKJ(2017)
フランスのマルチ楽器奏者にしてビートメーカーであるFKJの1枚。ダウンテンポなグルーヴにR&Bの要素も取り入れ、ソウルフルでメロウでアーバンなサンプリングやカットアップされた音像が最高に気持ちいい1枚です。シカゴのヒップホップ・クルー、Save Money CrewのTowkioがビートジャックしたことでも有名でなかでも「Lying Together」はサウンドクラウドで再生回数が340万を超えたというんだからすごいですよね。この1枚はチルアウトしたい時によく流しています。
③Clin D'oeil:/Jazz Liberatorz(2008)
フランスのヒップホップユニット、ジャズ・リベレーターズはDJ Damage、Dusty、Madhiで構成される3人組。Kif Recordsからのデビュー・シングルとなった2004年リリースの「What's Real feat. Aloe Blacc」は日本でもヒットしましたよね。このアルバムもジャジーなビートが最高です。この1枚は確かヴァイナルで買ったんだよな。捨て曲なし名盤です。
④MAGDALENE/FKA twigs
イギリス出身でジャマイカとスペインにルーツを持つシンガー・ソングライターである彼女の2ndアルバム。リリースはYoung Turksから。自らの病苦や喪失感など、そしてそれらからの再生が見事に表現されています。歌声もいいしトラックもいいし文句なしの1枚です。うまく伝わるといいんですが、ちゃんとしたアルバムの世界観があってちゃんと音としてその世界観が成立している。実はこれ簡単なようで結構難しい。彼女はこの1枚でちゃんと表現しているし成立させている。音的にはポスト・ベース、R&B、アンビエント・ポップ、エレクトロニック、トリップホップといった感じなんだけどそれらが一つの作品として成り立つ上でしっかりとまとまっている印象を受けました。ちなみに先日発表した僕の年間TOP20では10位だったんだけどもっと上位でもよかったな。
今日は4枚のアルバムを紹介させていただきました。その時の気分で枚数は変わると思うのでよろしくお願いします。ここまで新しいものが多いので次回は古いものも紹介できたらなと思っています。
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